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超長文!(お暇な方のみ閲覧可能w) 今さらだけれど、改めて・・・。 NCCのブログだけれど、 マクロビオティックをはじめ食関係・環境関係・その他においては、 基本、クラスに参加してくださっている生徒さんと直接コミュニケーションを取りながら話すことを心がけている。 なので、こちらでは逆にクラスでは話さないようなプライベートなことを今後も記していく予定 (それがいいのか悪いのかは個々人でご判断いただきたい)。 それでワタシの人となりや価値観等を分かっていただいた上でお付き合いができるといいのではないか・・・と考えるのである。 (日々の料理やクッキングクラスの詳細等については、こちら→ https://www.facebook.com/kirakiraeming でほぼ毎日投稿しているので、ご興味があればご覧いただきたい。) と言う訳で、早速・・・。 2018年のお盆休みは、 11日クッキングクラス、12日~広島、17日神戸、18日姫路、19日ワタシの実家・・・、 とフルで出ずっぱりとなった。 広島には夫の実家がある。 宮島を目の前にした高台に位置している家は、 元々街中にあった住まいを両親の現役引退を機に、 30年ほど前に引っ越して新築したものである。 当時は、眼下に広がる瀬戸内海があったけれど、 帰省する度に家が建ち、今では2階から当時の1/5くらいの海しか見えない。 それでも海なし県に育ったワタシには十分うらやましい環境なのだ。 さて、この度の帰省はいつものお客さん状態とは大いに異なる。 今はひとり暮らしになって久しい義母の介護のため、 1年ほど前から平日を義兄が、週末を義姉が泊まり込んで面倒を見るようになった。 この夏休みを利用して、 一人だけぽーんと離れて暮らす夫とワタシが、 たかだか5日間ではあるが、介護のための帰省!をすることになったのだ。 果たして、「人生初めての介護」を経験することとなる。 当然分からないことだらけ。 引き継ぎのため義姉が細かに1日のスケジュール(主に食事と薬)を書き出してくれた。 それに沿って動けばいいわけだけれど、何しろ勝手が分からない。 きっと義母にしてみれば慣れない我々に介護をしてもらうことは、 決してウエルカムなことではないはず (もっともめったに会わない末っ子次男坊に会えるうれしさはあるだろうけれど・・・。 だが嫁付き( ̄▽ ̄;))。 義姉が帰ったあと、不安は残るものの「よしっ!」と気持ちに気合いを入れる。 責任重大な訳だし(って、義母はボケてもいないしトイレに行くまでの付き添いが必要なくらいなのでそれほどでもない)。 今回は完全にいわゆる引きこもり状態になる(そのために図書館から暇つぶしの本を数冊ずつ借りて事前に送っておいた)。 夫は「街中に行って来ていいよ!」と言うが、 広島は宇都宮に比べたらかなり都会だ(何しろ100万都市!)! そんなところに一人で乗ったこともない電車に乗り、訳分からない街中に一人で行くはずがない、 いや行けるはずがない、迷子になる(いや、グーグル先生いるから迷子にはならない・・・と思うw)! 予定外の行動は取らないことにし(今思えば、探検してくるんだったと激しく後悔)、 引きこもりを決めた。 広島の夏は暑い! 今年は全国的に異常な猛暑続き、この地もご多分に漏れず連日38℃超え??? じじじじじじじじじじじじ・・・・・・という、宇都宮では聞かない蝉の声を聞くと、 広島に来たと毎回実感する。 至近距離で鳴いている蝉の声がこれほど暑さを増幅させるとは・・・、 と言っても部屋の中は24時間エアコンと扇風機が稼働している(気象庁は連日「命を守ることを最優先にせよ」、「躊躇することなくエアコンを使え」というようなことを言っている)。 我々に課せられた毎日のルーティンワークは、 6:00 食事(栄養ドリンク剤、パンを細かくして牛乳に浸したもの) 12:00 食事(おかゆ、野菜や魚など蒸したり煮たりして裏漉ししたものを2品、野菜ジュース、 ヤクルト) 15:00 ヨーグルト、薬 18:00 食事(おかゆ、野菜や魚など蒸したり煮たりして裏漉ししたものを2品、野菜ジュース、 ゼリー) 22:00 薬 トイレもほぼ食事の度の決まった時間。 分かりやすいと言えば分かりやすい。 その都度、蒸しタオルを2枚用意する。 我々は、 午前中は、洗濯と片付け・読書で終わる。 昼食後は、読書と昼寝。いわゆる食っちゃ寝ーというやつである。 3時のおやつのあと、近所にあるスーパーとホームセンターが一緒になった小さめのモールに行って買い物。 その後、また読書。 義母に晩ごはんを食べさせたあと、我々の食事・テレビ・風呂、そして一日の最後に義母に薬とトイレを済ませて就寝させる。 そんな毎日。 ホームセンターの屋上からは海が見渡せる。 そこに行くのがとても楽しみだった。 ![]() 着いた日の夕方、ホームセンターの屋上から宮島を望む (稜線がある形に見えるそうだが、かなりこじつけっぽい) 着いた翌日の昼には「やっぱりお好み焼きでしょう」というわけで、 ネットで検索したお好み焼き屋に行ってみた。 何しろ、車でしか来たことがない。 夫もしかり。 スマホ片手に38℃超え?の猛暑の中、ひたすら歩いた。 やっと着いたそのお好み焼き屋は・・・、エアコンがない!(ウソでしょう?( ̄▽ ̄;)) 扇風機が何台か回り、店主が大きな鉄板の上で焼きそばやお好み焼きを焼いている。 その鉄板の片隅で、常連客と思われるおばちゃんがてんこ盛りになった焼きそばを汗をかきながら食べていた (そんな煮たべるんか~いと心の声)。 人気店なのか、次々と客がやってくる。 ![]() メッチャかわいくポーズを取ってくれた♪ でも焼いているときは真剣そのものの表情! 差し出してくれた冷えた水を口にしながら、目の前のパフォーマンスを見るのは楽しい。 こんな風にして焼きそばの入った広島のお好み焼きはできあがるのか・・・と改めて確認する。 ソースは甘いオタフクソース(これがオリジナリティを半減、いや全滅にすると思っている)、 ワタシ用に野菜たっぷりの肉なしお好み焼きを作ってもらう。 普通のより格段に大きい! どうしよう、食べきれないかも・・・と思ったけれど、テイクアウトして涼しい部屋で食べ始めたら楽勝だった。 さっきのおばちゃんの大食らいに心の中で突っ込みを入れた自分を恥じた。 3日目に初めてバスに乗り山陽本線の最寄りの駅まで降りてみた。 ![]() 昔、東洋一と言われた(どんだけ前だよ!)観覧車があったプール付きの大きな遊園地は、 マンションとショッピングセンターに様変わりしていた。 海辺の際に立っている(大丈夫なのか!塩害があるだろ、塩害が!)マンションに沿って歩けば宮島の鳥居がすぐそこにある。 フェリーが行き交っているのも見える。 ![]() 広島市内の方向 こんなに際にマンションの通り道がある( ̄□ ̄;)!! つかの間、海の景色を楽しみ1時間に2本しかないバスに乗ってまた高台に戻った。 ある日のお昼には、お好み焼き屋に行くときにチェックしておいたカフェに行ってみた。 半年前にオープンしたというそのカフェは、姉妹で営んでいるという。 新鮮な鰯をソテーしたランチをいただいた(初めての食事らしい食事)。 ![]() 3日目の夜だったろうか、突然エアコンが作動しなくなった。マジかっ! ずっと晴天続き、しばらく雨の予報はなしだった。 だがしかし、お湿り程度ではあったが雨が降ったあと、翌日は午前中から激しい雷雨! この天の計らいに「ワタシは守られている」をしみじみと実感したのだった。 ![]() 晴れの予報だったけれど、この天気 ![]() この間の我々の食事といったら・・・。 ガスオーブンも食洗機も付いている(当時としてはかなりのクオリティだと思う)素晴らしいキッチンは、もういつから主を失っているんだろう。 義母のための簡単な料理と洗い物をするだけのキッチンは、なんだかとてももったいない気がした。 もちろん調味料も充分備わっている訳がない。 さりとてたかだか5日間のためにいろいろ揃える訳にも行かず(それでおもお醤油だけは買わせていただいた)、料理しなくても食べられるようなものをスーパーで調達していた。 ![]() 添加物てんこ盛りの加工品を毎日食べるには非常に抵抗があり、 キッチンの片隅にあった小さな小さな土鍋でごはんを炊き(これがまぁ、素晴らしくおいしく炊ける土鍋だった!)、 ![]() お豆腐やら納豆やら油揚げやらを買い、まるで抵抗するかのようにせめてものデトックスと大根おろしを毎日食べていた。 ついに最終日にはレトルトの発芽玄米を見つけ、これまたレトルトのグリーンカレーをかけて食べた。 そんな悲しい食生活wもついに終わりが来た。 無事にミッションを完了し(と思いたい)、 義兄がその労をねぎらってくれ、駅まで車で我々を送ってくれた。 いろいろな思いを胸にし広島をあとにした。 人生初の「介護」を経験させてもらった意義は大きい。 ホントに心からそうさせてもらったことに感謝している。 いずれ経験する本格的な介護の予行練習のようなものだったかもしれない。 けれど、こんな風に老いていくことを目の当たりにして、 思うことがいろいろとあった。 若い頃は感じることも思うこともなかったこの独特の感覚。 ワタシにはとても有意義だった。 お義母さんは「ありがとう」を繰り返してくれたけれど、 ワタシの方こそ心底「ありがとう」なのだ。 ありがとうございます、 まだまだ長生きしてください。 御年92歳の義母に感謝。
by ncc_e
| 2018-08-22 13:16
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