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![]() 昨日は、佐藤初女さんの講演会に行ってきた。 1995年に上映された「地球交響曲第二番」(ガイアシンフォニー)を見てから、 いつか、この「佐藤初女」さんにお会いしたいと思っていた。 青年の自殺を思いとどまらせたおむすびを作ったあの初女さんに・・・。 どれくらい前だろう・・・、 ロサンゼルスまで行っておむすびの作り方の指導をしていたころだったか、 マクロビオティックのメーリングリストでは、 初女さんのおむすび関係の投稿ばかりで、大いに盛り上がっていた。 そして、こぞってその作り方をメールしてもらったものだ。 ご多分に漏れず、ワタシも・・・(^_^;) タオルで包むのはどうして・・・? などと、そのMLで聞いたりもしていたことを懐かしく思い出す。 ![]() あれから、20年近い年月を経て、 まさか、宇都宮でこの機会に恵まれるとは・・・。 5月の週末は全部埋まっていたのにもかかわらず、 うまく調整することができ、講演会に行くことができたのは・・・、 やっぱ、必然だったか・・・。 果たして、 佐藤初女さんである。 御年、91歳。 1時間を超える時間、ただ一度のよどみもなくしゃべり続けたそのことに、 まず、驚いた。 イスキアを訪ねてくる方たちに食事を用意し、 ただひたすらに話に耳を傾ける。 その方たちへの助言や行動はなくていいとおっしゃる。 ただ、受け入れる。 「受け入れる」。 改めて意識すると、 これがまた案外むずかしいものかもしれない。 はねつけてしまう、あるいは、通り過ぎてしまうことの方が、 多い日常のような気がする。 総合文化センターという大きなホールにもかかわらず、 講演会というより、 お茶を飲みながらの座談会的な雰囲気を感じた。 そして、もう一つ、ワタシの中に入ってきたことは、 「面倒がらない」。 手を抜こうと思えばどこまででも抜ける今の世の中である。 特に、食に関しては、 温めるだけ、お皿にのせるだけ、 さらにそれすらも省けるような便利さである (これを便利!と言ってはいけないだろう)。 一度も人の手に触れずにできあがる食品は、もう食品とは言わない。 少なくても、それがからだとこころ(精神)を作ることはない。 ただ単に、空腹を満たすだけの物だ。 だから、初女さんのおむすびなのだ。 両手の平から発せられる「気」は、 決して目には見えないけれど、 感じられるもの。 それを感じたから、 青年は自殺を思いとどまった。 全国から悩みや問題を抱えた方々が、イスキアを訪ねてくる。 何が、大切か。 言わずもがなだろう。 今、このあとに、何十行も続けて書いてしまった。 けど、全部削除した。 なぜか・・・。 何も言わなくていい、ただ受け入れる、 ことを思い出したから。 「〜しなさい、と言うとよけいに聞かないのよ」。 そうだ、そうだ、もう「〜しなさい」は言わないようにしようと決めたのだった。 せめて、3日間ぐらいは・・・(笑) 辰巳芳子さん、東城百合子さん、そして、佐藤初女さん。 いずれもかなりの高齢でありながら、 全国を駆け回って講演活動なり教室を開くのは、 今この日本のすべてに危機感を持っておられるからだろう。 日々の中で、 大事にしていこう、「ていねいに作ること」を。 無理はしなくていい。 できるときにすればいい。 穏やかな気持ちで素材に向き合い、 ていねいに料理をしたとき味が違うのを一番知っているのは、 自分だ。 押しつけがちになる価値観はいらない。 今後のテーマの一つは、「受け入れる」。 そんな大らかな気持ちをもってすれば、 争いからは遠ざかるはず。 ひいては、平和な世の中に通ずるというものだ。 と、ちょっと真面目に考えた1日だった。 そんな日があってもいい・・・。 ![]()
by ncc_e
| 2013-05-19 20:21
| 日々のこと
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